熱い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしですか?
夏休みやお盆休みに入られた方も多いでしょうか…
(絶賛お仕事の方は暑さに負けず、ファイトです!)
先週のブログでは、ならまちの歴史を感じることのできる「格子の家」を紹介致しました!
今週は、昔の遊びに触れられる「奈良町からくりおもちゃ館」を取材してきました♪
昔の人の知恵と工夫は凄い・・・!
奈良町「からくりおもちゃ館」
「からくりおもちゃ館」
「奈良町からくりおもちゃ館」は 陰陽町にあります。
陰陽町は昔、奈良暦を作る陰陽師たちが住んでいた町で、ここ「奈良町からくりおもちゃ館」は築120年の町屋になります。
この館のおもちゃは江戸時代に作られたおもちゃが復元してあり、見るだけでなく実際に手に取って遊べるのが特徴です。
約200点の復元おもちゃは20数年をかけて復元してきたもので、けん玉やベーゴマ、万華鏡など、昭和の懐かしいおもちゃも合わせて約600点が奈良市に寄贈されました。
建物の「旧松矢家住宅」は、もともと「松利」という屋号でうなぎ料理屋を商っていた、松矢家の離れとして建てられました。
1890年(明治23年)築の木造二階建で、奈良市都市景観形成建築に指定されており、ならまちの活性化と奈良市の観光振興に役立てて欲しいと寄贈されたものです。
2012年に「体験工房」が増築され、現在の姿になりました。
室内は畳の和室で、ずらっと机が並んでいます。
その机の上に、色々な種類のおもちゃが並んでいて順番に見ていくシステムになっています!
室内の様子
入り口付近の襖の奥にはちゃんと炉が切ってあるお茶室があります。
施設の方が珍しい欄間やから、是非撮って帰って!と仰っていた欄間です!
とっても珍しい欄間でした!
からくりおもちゃのご紹介
「奈良町からくりおもちゃ館」のからくりおもちゃは、 約2か月に1回入れ替えていらっしゃるらしく、1度来られた方も何回でも楽しめる様にされています。
では早速、おもちゃのご紹介をしたいと思います!
(数が多いので、数点ピックアップしてのご紹介とさせて頂きます✨)
こちらの、からりおもちゃは”板相撲”といいます。
棒を持って動かすと、2体の力士が相撲をとる動作をします。
相撲を素材にしたおもちゃは「紙相撲」などをはじめとして、たくさんありますが、いずれも江戸時代が庶民に親しまれてきました。
相撲興行の流行りに伴われて作られたものと思われます。
”猫とねずみ”というからくりおもちゃです。
箱の上にちょこんといる猫がとっても可愛いこのおもちゃ!
ネズミは?といいますと…
こんな風に箱の蓋を引くと、ねずみがひょっこり現れる仕組みです!
蓋を閉じると、またねずみが箱の中に隠れる仕様になっていて猫とねずみの追いかけっこを表現したものとなっています。
また、耳をよーく澄ましてみると…ねずみが現れるときに『チュウ!』と鳴き声が聞こえるんです♪
こちらは木に描いてある絵がとっても可愛い、”かくれ屏風”と言うおもちゃです。
このおもちゃは近代には「カタカタ」「パタパタ」「板返し」等の名称で呼ばれ、昭和に入っても駄菓子屋で売られていました。
手品のようなこの不思議なおもちゃは、子供たちに愛されていたようです。
絵が張り付けられた5枚の厚紙を折りたたみ、開くとその絵が消えているという仕掛けのあるからくりおもちゃです。
ヨーロッパにも同じような仕組みのおもちゃがあるらしく、そちらは「ヤコブのはしご」と呼ばれているそうです♪
こちらの不思議な形状の絵が映っているおもちゃ。
”鞘絵”といいます。
刀の鞘に映し出して見る絵。
オランダ人が伝えたもので、ガラス器や平たく描いてある絵を鞘などに映すとよくわかるようになるというものです。
係の方とお話させて頂いてた時に、襖を開けて下さったのですが…
こんなところにも箱階段が!!
色々な場面で昔の生活様式を垣間見ることができて、なんだかタイムスリップした様な気持ちにさせていただきました。
今、この御時世では中々触って体験できることなど難しいこともあるかと思うのですが、「からくりおもちゃ館」ではスタッフさんが感染予防対策をしっかりして下さっているので、安心して体験することが出来ました!
一つ一つのおもちゃについて教えて頂けたり、江戸時代の庶民の暮らしのお話なども沢山してくださるのでとっても勉強にもなりました。
(世間話などもしながらフランクに接してくださったので、長居しちゃったくらいです♪笑)
子供は勿論のことながら、大人もめちゃくちゃ楽しめます!
是非、ならまち散策にいらした際には、奈良町「からくりおもちゃ館」に足を運んでみてくださいね♪
奈良町からくりおもちゃ館・詳細
名称 | 奈良町からくりおもちゃ館 |
住所 | 〒630-8338 奈良県奈良市陰陽町7番地 近鉄「奈良駅」より徒歩約10分 JR「奈良駅」より徒歩約15分 |
営業時間 | 9時〜17時(入場無料)
定休日:水曜日、年末年始(12月29~1月3日) |
HPなど | https://karakuri-omochakan.jimdofree.com
詳しい情報などは公式HPやSNSにてご確認ください。 |